大山 健康の森〜鳥越峠

【前書き】
 雪の振子沢に備えて、この付近を歩き回っておこうと言う考え。3連休を利用して、昨日は広島県立県民の森である比婆山に登りました。その後、鍵掛峠に移動して車中泊。夜は星空が綺麗だったのですが、夜明けとともに大山山頂に雲が出始めて、今回は鳥越峠で中止。時間的に早かったので復路はゆっくり写真を撮りながら戻りました。

【年月日】’07.10.7(日)
【コースタイム】健康の森遊歩道入口(6:25)→鳥越峠(7:30)→健康の森遊歩道入口(9:15)
【同行者】単独
【場所】国土地理院 ウオッちず地図閲覧サービス(試験公開) 533304 2万5千分1地形図名:伯耆大山 [南西]

【写真と解説】

昨晩、日没直前に鍵掛峠駐車場に着きました。ここからは夕日に輝く大山南壁が見えます。
日の出までは綺麗に星が見えていたのですが、今日は午後から気圧の谷の影響で天気が崩れるとのこと。
早くも大山山頂には雲が。

今回は道に迷うことも無く、鳥越峠まで来ましたが、夜露に濡れた笹で下半身はびしょ濡れ。
烏ガ山に登ってみようと思っていたのですが、登山禁止で鳥越峠からの登山道も荒れているし、
既に烏ガ山山頂にも雲が掛かっていたのであっさり諦めました。
上の写真は鳥越峠下のブナ林です。

ハイノキ科のサワフタギでしょうか。
たくさん実っていました。ハイノキは白い花が可愛くて好きな木の花です。

森の中はキノコだらけでした。

シイタケに似ていますが、食べられるのでしょうか。
ツキヨタケではないかとのご指摘がありました。ブナの倒木等に生える毒キノコです。
シイタケにも似ているようで、調べるとこのキノコによる中毒事件も発生しているようです。

色々なキノコがうじゃうじゃ咲いています。
日本の天才であった南方熊楠は粘菌の研究をしていたらしいのですが、新発見のほとんどは自分の庭の
中で見つけたとか。彼がこの森を歩いていたらもっと多くの発見をしていたりして。
そんな事を考えながら歩きました。

ガマズミかと思いましたが、良く分かりません。
フウリンウメモドキではないかとのご指摘がありました
フリンウメモドキは、ブナ林の林縁や谷筋、風の当たらない尾根、湿地の周辺などの明るい場所に生育する
とのことで条件にも一致するようです。

ブナ林は本当に良いです。しかし、ブナって何の木なのか、具体的に私は良く知らないのです。
昨日歩いた比婆山のブナ林には栗やドングリがたくさん落ちていました。

島根にある私の狭い山には、爺さんが昭和30年代に植林した杉が植わっていますが、手入れもしていないので
薄暗い山になっています。
息子に山の面倒を見てもらうのは無理だとしても、こんな感じの山だったら息子も面倒みるかも。
杉を切り倒して、木を植え替えていこうと考えているのですが、どうすればよいのやら。
それにしてもここのブナ林は良いでしょう。

帰りに鏡ガ成の烏ガ山展望所に行きました。烏ガ山は2000年10月6日の鳥取県西部地震で登山道が崩れ、
登山禁止になっています。

【後書き】
 健康の森から鳥越峠のコースは、私も前回、往路、復路両方で道に迷ったように、非常に道に迷いやすいコース
だと思います。今回はだいぶ赤テープやペンキの印が増えていましたが、まだ不明の枝道らしきものが幾つかあり
ます。今回も帰り道で前から人の話し声がするので来るかと思っていたら、私が前回迷ったキリン峠への直登の方
へどんどん行ってしまいました。あっちに道は無いと思うのですが。
また、健康の森登山口に下山してみると私より少し早く下山した登山者が地元の登山者と道に迷った話をしていま
した。
私も色々な山や道の無い山にも登っていますが、大山は裾野が広いだけに樹林帯の中では現在位置の把握が難
しく、適当な間隔で案内板の設置が必要だと思います。
健康の森登山口は結構広い駐車場が整備されている以上、地元や行政もある程度の登山者の存在を意識してい
るはずです。それならもう少し登山道の整備と案内板の設置を行うべきだと思います。
コースには倒木と雑草が多く、笹で登山道が見えない場所もあります。どこへ行くのか不明の枝道もあります。
登山口だけ作って、後は勝手に迷って下さいというのは、問題だと思います。
自然保護で人間が手を加えたくないのであれば、警告の看板でも設置すべきと思いました。

私は過保護に案内板を多く設置しろと言っているのではありません。色々な山に登ってきた中で、ガイドブックにも
紹介されているコースにしては道迷いの要素の多い山だと評価しているのです。植栽実験のピンクテープなんかも
その一つです。このコースを一度経験した人は大丈夫だと思いますが、始めて来た人には、道に迷うように色々な
仕掛けがしてあると勘ぐりたくなるようなコースなのです。

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